(株)関西機器製作所の登録技術「デジタルコーンペネトロメーター」が、安定的活用効果の見込まれる技術と評価され、2022年4月7日付けで「VE」評価(活用効果評価済み技術)登録となりました。
「VE」評価となることで、NETIS登録番号が変更になります
KK-180022-A
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KK-180022-VE
①NETIS登録技術が、従来の「A」評価から「VE」評価になることにより、公共工事における総合評価落札方式評価値の加算点の増加が見込めます。(※点数は地方整備局により異なることがあります)
また、施工後の工事成績評定調査票の提出が不要となり、事務処理の負担が軽減されます。
②NETIS掲載期間が10年間に延長され、上記メリットが長期にわたり利用できます。
※NETISに関する情報は下記国交省HPから閲覧できます。
http://www.netis.mlit.go.jp/NetisRev/NewIndex.asp
【主な仕様】
型式 | KS-228(製品ページへリンクします) |
---|---|
最大荷重 | 1000N |
最小表示 | 1N |
液晶表示(㎜) | 文字高 12.7 |
電源 | 単4アルカリ乾電池×2 |
電池寿命 | 連続点灯3000時間 |
質量 | 2.7kg |
外形寸法(㎜) | W440×H105×D83 |
①何について何をする技術なのか?
・粘性土、腐植土などの軟弱地盤に対してコーン貫入抵抗を調査するのに、測定装置として貫入ハンドルと荷重計を一体化し、上面パネルにデジタル表示による計測
②従来はどのような技術で対応していたのか?
・粘性土、腐植土などの軟弱地盤に対してコーン貫入抵抗を調査するのに、測定装置としてプルービングリングを使用し、側面実装のダイヤルゲージによる計測
③公共工事のどこに適用できるのか?
・粘性土、腐植土などの軟弱地盤に対して人力で静的にコーンを貫入させ、コーン貫入抵抗を求めることを目的とする調査に適用する。
・建設機械のトラフィカビリティ判定に適用する。
④ロードセルによる測定で、上面に測定結果をデジタル表示
申請技術 デジタルコーンペネトロメーターα構成 |
従来技術 コーンペネトロメーター構成 |
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品名 | 本体 | 荷重計 | ||
仕様 | 1kN デジタル荷重計 貫入用ハンドル付 |
ブルーピングリング 貫入用ハンドル |
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品名 | ケース | 格納箱 | ||
仕様 | アルミ製ハードケース | 木製ケース | ||
備考 | 本体収納用 | 荷重計収納用 |
⑤測定結果の換算手間が不要で、荷重(N)、コーン指数(kN/㎡)を表示(貫入作業の軽減)
申請技術 デジタルコーンペネトロメーターα構成 |
従来技術 コーンペネトロメーター構成 |
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貫入作業 | 貫入作業(及び荷重の測定) | 1名 | 1名 |
貫入量測定 | 1名 | 1名 | |
ダイヤルゲージ測定 | 1名 | ||
計 | 2名 | 3名 |
⑥申請技術・従来技術の共通構成表
品 名 | 仕 様 | 数量 |
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ロッド | 16Φ、500mm | 9 |
先端ロッド | 16Φ、454mm | 1 |
先端コーン | 先端角30゜、底面積645m㎡ | 1 |
先端コーン | 先端角30゜、底面積324m㎡ | 1 |
スパナ大 | 1 | |
スパナ小 | 2 | |
ロッド携帯袋(ロッド収納用) | 布製袋 | 1 |
⑦活用効果評価結果
NETISとは「新技術情報提供システム」のことであり、新技術の活用を促すためにその情報を共有・提供する目的で整備されたデータベースです。
NETISの「申請情報」は技術開発者からの情報
NETISの申請情報というのは、技術開発者からの申請に基づいた情報のことをいいます。内容について、国土交通省、新技術活用評価会議で評価されたものではありません。申請情報のNETISの苦情などは、申請者が行うことになっており、国土交通省は責任を有していません。
NETISの「評価情報」は国土交通省が評価をしたもの
一方、NETISの評価情報というのは、技術を活用した結果に基づいて、国土交通省や新技術活用評価会議が評価をした情報になります。
評価を受けるには、その技術が「直轄工事」などで活用されており、発注者と施行者が「活用効果調査表」を5件以上提出しなければなりません。5件以上の活用効果調査表が提出できれば、「新技術活用評価会議」にて評価されます。
NETISのVE評価は開発者にも施行者にもメリットがある
NETISに登録してVE評価を受けると「活用効果評価済み」、すなわちその技術が活用効果を評価されているという証拠になります。
VE評価を受けることの具体的なメリットにはどんなことがあるのでしょうか。
評価で開発者が得られるメリット
NETISに登録しVE評価を受けると、施工業者や発注者、コンサルタントなどに情報が提供されますので、その技術を活用される機会が増えていきます。また、公共工事で活用された場合、その効果が優れていると分かれば、「有用な新技術」として選定してもらえる可能性もあります。
施行者が得られるメリット
VE評価がついている技術を採用し技術提案をすることによって、技術評価点向上の可能性がアップします。また、VE評価の技術を使い施行をすると、工事が完成したときに、発注者から採点される「工事成績表定点」に加点されるので、次回の入札で有利になる可能性もあります。
関西機器製作所は、これまで以上に技術力に自信を持ち、安心安全を心掛け製品づくりに邁進してまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。